1学期は約100日間ありましたが、中間テストや期末テストがあったり、中学1年生さんは部活動が始まったりと、あっという間の100日間だったと思います。
ゴールデンウィークなど、3連休や4連休もあって、息抜きをする時間も確保できたと思いますが、やはり、長期休暇と言えば夏休みですよね。
そこで今回は、夏休みの過ごし方についてアドバイスしていきますので、参考にしてみてください。
夏休み中に弱点を克服すれば2学期は楽しく勉強できる!
1学期を過ごしてみて、勉強の面でどのような感想を持ちましたか?
もし、中間テストや期末テストを受けて、自分の納得のいく内容であれば、自信をもって学習を続けてほしいと思います。
しかし、多くの生徒さんが、「こんなはずじゃなかった」とか「頑張っておけばよかった」とかの感想を持っているのではないでしょうか。
行動のすべてが結果として現れるわけではありませんが、少なくとも結果が出なかったのは、結果を出すための工夫が足りなかったと言えませんか?
夏休みを終えて同じことを繰り返さないためにも、この夏休みという長期休みのなかで、勉強方法を工夫して、これまでとは異なる方法を身につけることで、新たな気持ちで2学期を迎えることができます。
そして、工夫した勉強法を身につければ、学校生活を楽しむことができるのは間違いありませんね。
中学1年生の勉強について
中学校生活が始まったばかりの中学1年生さんは、この夏休みに何をすればいいのでしょう。
その答えは1つしかありません。それは、1学期の内容を完璧に近い形で復習し、より深い理解を求めるということです。
まだまだ学習した内容は少ないですが、覚えなければいけないことや演習を重ねておくべきことは多いです。
数学・英語・・・公式や法則、英単語や連語表現、そして文法など、完璧に仕上げましょう。
数学は、正負の数~文字の式までの問題を最低3回、問題集を使って解くようにします。それでも、間違える問題は、あなたの弱点ですから徹底して見直しをして、完璧を目指しましょう。
社会・理科・国語・・・覚えることが多いので、数学や英語以上に時間を確保する必要があります。国名・首都名・植物の名称、気体・溶液の見分け方など、国語は漢字や文法、文章の読解方法など、手を付けるべきことは多いですね。
中学2年生の勉強について
中学2年生は、中学1年生の復習も含めて、4学期分の復習を目標に学習を進めましょう。
なぜなら、すでに受けてきた1学期の定期テストに答えがあります。
特に、数学や英語はピラミッドのように基礎力が非常に重要になっています。
数学であれば正負の数や方程式といった基本をしっかり理解しなければ、等式の変形や連立方程式などの理解は難しいと言って良いでしょう。
この機会に、中1数学の弱点部分を補強することで、2学期以降の学習はもちろん、定期テストでの得点力アップにつながっていきます。
英語は、教科書を開いて、音読と単語力の強化を図りましょう。とりあえず音読が出来なければ覚えるべき単語も頭に入って来ません。
音・意味・スペル、そして表現(文中での使われ方・仲のいい他の単語との組み合わせ)の順番に確認したいです。
表現は教科書の音読の中で見につきます。watchが来たら次はTVでしょ?と考えられる生徒さんは演習量が多いと言えますよ(^^♪
理科・社会・国語は中1年生の過ごし方と同じです。
中学3年生の勉強について
中学3年生さんは、まず夏休み以降の日程を確認してください。
夏休みが終わって、入試本番まで残り何日(何カ月という考えは捨てましょう)あるでしょう。
そして、その中でテストは何回ありますか?そして、最後の質問です。3日以上の連休は何回ありますか?
『夏休み』を本当に”休む”ようでは、目標とする高校はもちろんですが、夏休み以降にある定期テストでの結果は予測できます。
夏休み以降のテストでは、”総合テスト”となり、中3で学習した内容における配点は~40点程度、残りの60点くらいは全学年の内容となります。
つまり、夏休み中にすべきことは、全学年の復習中心ということになります。復習をしておくことで、平均点や安定した点数を確保できると言っても良いでしょう。もちろん、そのためには工夫した学習が必要です。点数がなかなか伸びないと悩んでいる生徒さんにありがちなのが、伸び悩んでいるにも関わらず勉強法を工夫できないでいることです。近くに高得点を取っている生徒さんがいれば、どんな勉強法をしているのか聞いてみると良いでしょう。また、大人に聞くのも良いでしょう。学校の先生、塾の先生、親、聞くのはタダです。なるほど!と思えるものがあれば、実行するまでです。
1日は24時間、そのうち何時間勉強すればいいの?
Q:夏休み中、毎日どのくらい勉強すればいいのですか?
A:好きなだけ勉強してください。自分で時間を決めて、その範囲で実行してください。”10時間勉強しなさい。”と言われて10時間勉強する子よりも、自分で”4時間勉強します”と決めた子の方が吸収率も良いし、効率も良いことは明らかですね。
Q:何時間も集中できません。
A:1教科20分~40分であれば集中できますか?問題を解いて、答え合わせをして、調べ学習(なぜその答えになるのか見直しをする)をすれば、20分~40分はどうしても必要です。何時間も勉強する必要はありません。もし、何時間も勉強したい!のであれば、午前と午後に時間を分けて実行しましょう。
Q:学校からの課題だけではダメですか?
A:課題の内容があなたの復習テーマに該当しているならOKです。課題の内容があなたにとって得意な単元であれば、不得意な単元を残したまま2学期を迎えることになります。課題はあくまで学校側の課題であって、あなた個人の”対策すべき”課題ではありません。自分で自分の弱点単元を見つけて、それを克服するのが夏休みにすべき課題です。
Q:夏休みの前半に課題を終わらせて、後半を遊び倒したいのですが・・・
A:おすすめはしませんが、悪いとも思いません。ただし、記憶という面で見ると、前回の学習から次の学習まで時間が空くと、どうしても思い出すまでに時間がかかるという研究結果があります。よって、できれば、定期的な学習時間を確保し、できれば毎日、無理であれば2日に1日は学習する日を設けるべきだと考えます。1日は24時間です。その中で、2時間~4時間くらいの勉強時間は、忙しい学生さんであっても十分確保できる時間ではないでしょうか。