中学1年生にとっては初めての”定期テスト”でしたが、中間テストの結果はいかがでしたか?
50分は毎日の授業時間と変わりませんが、テストとなると”短すぎる!”と感じる生徒さんも多かったのではないでしょうか。
事前に「テスト範囲表」が配布され、範囲表をもとにテスト勉強をしなければいけないことも、このテストで気付いたことでしょう。
もしかしたら、この中間テストを終えた瞬間、緊張の糸がプッチンと切れてしまったのではないでしょうか。
5月は本格的に部活動が始まり、小学校までの生活・時間の使い方とは大きく変わってくる時期でもあります。
6月は委員会活動も始まりますし、運動系の部活動は本大会が始まり、先輩たちの応援をすることもあります。
何かと忙しい日々になるであろう6月をどのように過ごすか、月初めに計画を立てておくことをおすすめします。
中間テストの見直しから期末テスト対策を
中間テスト(5教科)の結果が出ました。意外とできた!という教科があったり、マズイ!と思った教科があったり、さまざまだと思います。
中学1~3年生全員が、次の期末テストに向けて動き始める6月初旬、あなたはどのような対策テーマを持って、期末テストに立ち向かいますか?
テスト範囲が配布される前にやっておくべきこと
テスト範囲表は、多くの場合、テスト本番2週間前に学校から配布されることが多いです。(中学3年生さんは4月の時点で全期間のテスト範囲が発表されていますが、ほとんどの場合直前で修正が入ります)
2週間前から”テスト対策”を始める生徒さんが多いと思いますが、勉強は日々努力・日々継続によって力を付けることができるものです。
よって、3週間前でも4週間前であっても、対策すべきことはいくらでもあります。
では、テスト範囲表が配布される前に何をやっておくべきなのか確認しておきましょう。
中間テストの見直しをする
直前に行った1学期中間テストの見直しを終えていますか?5教科すべてです。
例えば、「数学」は『正の数・負の数』がメインのテスト内容でした。平均点も高く、70点台後半~80点くらいだったでしょう。
もし、このテストで40点であっても、50点であっても、ガックリ肩を落とす必要はありません。
別記事にも書きましたが、”定期テスト”は、今の実力をはかるためのテストです。
よって、中間テストを受けた日における、あなたの実力が不足していた部分があるということが点数からわかるのです。
期末テストで点数を取りたい!と思ったのであれば、今から対策を始めれば、しっかり点数は上昇します。
ただし、適当な対策では点数の上昇は期待できません。
まず、見直しをしてください。
点数が100点ではなかったということは、あなたの弱点が不足点数に現れているのです。
数学の「正負の数」の何が弱かったのか、途中式を見返したり、テストの解説を見直したりして、自分の考えと、正答になるための考え方を比較します。
そして、正答になるための考え方から、自分との違いを見つけてください。それが見直しのテーマです。
独学で勉強していると、正しい考え方や解き方から離れてしまい、自己流に走ってしまう傾向があります。
提出ノートを見てくださる学校の先生の中には、”ここの計算方法は、こうしないといけないよ”とか、”ここは解説を見直しておこう”などと、コメントを書き込み、生徒に考え方や解き方の間違いを指摘していただけることもあります。しかし、毎日何十人のノートをチェックする中で、そのようにコメントを残して頂ける先生はとても少ないのが事実です。
一旦立ち止まって、テストをきっかけに、今の自分の考え方は正しいのだろうか、間違えた考え方をしていないだろうか、という疑念を抱いて、テストの見直し時に、正しい解法を見直すようにしましょう。
毎日の提出ノートの中に弱点は存在する
ほとんどの学校では、数学・英語・国語の主要3教科と言われる教科においては、毎日の提出義務があります。
1日1ページだったり、決められた問題を解いて提出したりなどです。
提出するノートをザっと見ると、間違えた問題がいくつかあるはずです。
実は、この間違えた問題こそ、あなたの成績をアップする”タネ”になります。
”タネ”は花になって、ようやく美しいと言われます。
提出ノートの間違えた問題は、あなたの弱点そのままです。ですから、テスト範囲が発表される前に、それまでに解いてきた問題を見直して、どんな問題が出来なかったのか、なぜ計算ミスをしてしまったのか、じっくり問題と途中式と解説に向き合ってください。
符号の付け忘れ、符号の切り替えミス、通分のミス、約分のミス、ミスの原因はいろいろありますが、個々人でその内容は異なりますし、意外と思われるかもしれませんが、ミスの原因は個々人で偏りがあります。
自分の弱点、自分がミスをしてしまう原因が分かれば、問題を解くときに、「あっ!そうだ、自分は符号のミスが多かったから気を付けないといけない。」や「符号のミスがあるはずだから、残り時間で符号ミスがないかだけ確認してみよう。」などと考えらえるようになり、一気にミスが減ります。
提出ノートをする意義(何のために提出ノートを毎日するのか)を考えてみると、それは、自分の弱点を映し出すノートになるからであり、テスト対策で何をすべきかを案内してくれる道具でもあることに気付くためでもあります。
テスト範囲が配布されたら何をすればいいの?
テスト2週間前になって、テスト範囲表が配布れされたら何をすればいいのか。
もし、前述したように、範囲表が配布される前に、自分の弱点対策を各教科終えているのであれば、あとはミスをしないように筋肉をさらに鍛える必要があります。つまり、間違えない努力が必要です。
人間であれば、”わかっていても間違えてしまう”ってことはいくらでもあります。そのミスが起こらないようにするためには、やはり演習量が必要です。10回、同じ問題を解いても1回もミスをしない問題がある一方で、4回ミスをしてしまう、2回ミスをしてしまうなど、問題によってはミスをどうしてもしてしまう問題が出てきます。そんなときは、再度立ち止まり、自分の考えを一旦捨てて、解答解説にある正しい考え方(解説がなければ教科書の例題を再読)を見直すようにしましょう。それでもわからない点は学校の教科担任に提出ノートを使って質問を投げかけるのも良いですね。
主要3科目は提出ノートがあるので、テスト範囲の問題集を終えることは計画的に無理がないと思います。
問題は、社会や理科の勉強ですね。これら2教科も、本来であれば提出ノートを使って、自分の弱点単元を見つけるべきですが、提出義務がないので、怠ってしまう生徒さんが多いのも事実です。
範囲表配布前に主要3教科のテスト対策を始められたのであれば、残りの期間は、主要3科目:社理の割合を「4:6」にするのがベストです。
社会や理科は、用語を漢字で書いたり、記述式があったりと他の教科に比べて課題が毎回多いのも特徴です。ですので、時間配分としては「4:6」をおすすめします。もちろん、テスト範囲表を参考にし、問題集を繰り返し解くこと、ミスした問題は解答を覚えるのではなく、なぜその答えになるのかを資料集や教科書を使って深く理解するようにしてください。
期末テストは5教科だけじゃない!?
学校によって異なるようですが、一般的に期末テストは実技4科を含め9教科のテストとなります。
国数理社英+技術家庭科・音楽・美術・保健体育です。
実技4教科に関してもテスト範囲表にて、何を勉強しておけばいいのか案内されるので、最低限それらをクリアする必要があります。
Amazonでは、実技4科の対策本が販売されています。
しかし、これまでのテスト内容を見させていただいている経験から判断すると、学校の授業で配布されるプリントから出題される傾向が高いと言えます。
テスト直前に「これやっておいてね~」とか「このプリント大切だから見ておけよ~」とかの言葉と一緒に先生から配布されるプリントがあったら、ラッキー♪と思って良いでしょう。
気付けば残り1カ月で9教科の対策をするってこと?!
付け足すように、実技4科のテスト対策について書きました。既にお気づきだと思いますが、期末テストは5教科ではなく、それ以上になります。
つまり、中間テスト以上に、テスト対策の時間が限られているということです。
5教科の対策ばかりを優先していると、実技科目のテストで痛い目を見ますので気を付けてください。
例えば、体育の授業で良い結果が残せていない生徒さんや、美術で思ったように作品が仕上がらずにこのままでは1学期の通知表がマズイ!と思っている生徒さん、実はここで挽回のチャンスです。
学校の先生も、生徒によって”苦手”があることは認めてくれることでしょう。苦手でも一生懸命に授業に参加する姿勢を評価したり、発言や授業態度も評価につながります。それでも、他に何か評価基準が必要になります。それが期末テストです。どれだけのウェイトを占めるのかは判断できませんが、少なくとも、テストの点数が良かったのに、通知表が悪いなんてことはないでしょう(授業態度が悪ければ、点数が良くても通知表は悪くなります)。
実技科目のテストは1学期の通知表に大きく影響するものだと考え、テスト対策をする必要があります。
期末テストに向けて目標を立てよう!
1学期期末テストを終えると、次のテスト(2学期中間テスト)まで約2カ月半の空白期間ができます。1学期中間と期末の間が1カ月だったことを考えると、だいぶ期間があくことがわかります。もちろん、その間に授業も進みますし、単元も進みますので、対策する内容はグンと増えることを覚悟しておきましょう。
1学期の総仕上げという意味も含む期末テストに向けて、あなたはどんな目標を持っているでしょうか。
合計点数を○○点以上にしたい!、提出ノートで出来なかった問題をたくさん対策したからテストで出たら全問正解したい!など、目標はさまざまだと思います。何も目標がなくゴールに向かうより、やはり、目標をもって事に当たることのほうが、モチベーションもキープできますし、何より、達成感(目標にしていたことが現実になる!)を感じたとき、人は同じ経験を再度してみたいと思うようになります。そうすると、次のテスト対策でも同じように行動することが出来るようになります。
この達成感を多く味わうことで、勉強することは大変と感じても、苦しいとか嫌だと思うことはなくなります。目標達成には、それが必要だと思える考え方になるからです。
コツコツ積み上げた努力がテストで花開いた時、何とも言えない喜びを感じることができます。
そのためにも、効率的かつ効果的なテスト対策が出来るように計画を立てて、目標を達成しましょう。