ポイントをつかむことが理解を後押しする!
こんにちは、ネスコム中野教室の山崎です。
今回は、学習時に頭に入れておきたいことをアドバイスします。
それが、ポイントをつかんだ学習をしよう!です。
科目によって学習する内容は当然異なりますが、どの教科であっても単元ごとに学習範囲が設定されています。国語であれば文章のタイトルで、数学であれば第1章1節、英語であればUnit2 part2のようにです。社会や理科はそれが一番わかりやすい教科と言えます。
ポイントをつかんだ学習とはどのような学習でしょうか。それはとてもシンプルです。
50分授業で最重要なことを見つけ出す!そのためには…
学校の授業は1コマ50分(1回の授業が50分単位)となっています。
学校の先生は、1コマごとに生徒へ伝えたいポイントと内容をまとめて授業に臨みます。
授業を聞く側である生徒としても、先生が板書するポイントや内容を聞きもらすことなく集中して授業に臨みたいです。
しかし、教科書に載っていることや学校の先生が授業中に生徒へ向けて話す内容は、どこを切り取っても重要であることがほとんで、特別重要な部分って言われても分からない、という声が聞こえてきそうです。
そのような生徒さんへアドバイスがあります。
学校の先生は、教科書の内容をまとめて板書していきます。よって、その内容の根底にあるのは教科書です。ですから、教科書に重要なポイントが書かれていることに気付きます。
塾内の生徒さんの教科書をときどき見ることがありますが、重要な部分がどこかわかっていないと、読んでいるすべての文章にマーカーで線が引いてあったり、太黒字の部分だけマーカーを使っていたりと様々です。
社会を例にとると、書かれていることすべてが重要なのです。その中でも特に重要なのは「すべて」ではなく、「太黒字」の単語でもなく、「時代の特徴」や「文化の誕生」など、その時代を象徴する事柄が最重要ポイントとなります。
そこで必要になるのがポイントの整理の仕方!
ポイントは要素を複合的にまとめる!
1467年 応仁の乱 1603年 江戸幕府成立
1688年 名誉革命 1904年 日露戦争 1950年 朝鮮戦争
さて、上記の年号と出来事をあなたが覚えたとして、これがテストで役に立つと思いますか?
20年前、30年前の学校のテストであれば、このような”暗記”が点数に結びつくテストが当たり前だった時代がありましたが、現在はそれとは異なり変化しています。
なぜ?どうして?誰が?どこで?どうなった?
一つの出来事をとっても、その出来事が起きた理由や結果を答えられないと点数に結びつかないようなテスト内容になっています。端的に言えば、記述式の問題数が圧倒的に増えました。また、出来事の並べ替えや、資料の読み取り(資料から読み取れる内容であれば正答となる)問題などもあります。
1904年の日露戦争が起こった原因は?結果どちらの国が勝利し、講和条約はどこで、どんな名前が付いたっけ?
(解答例:朝鮮・満州の支配権をめぐり日本とロシアの間でおこなわれた帝国主義的戦争。1904年に日本の旅順攻撃で開始し、翌年に日本は奉天を占領、日本海海戦の勝利によって軍事上の勝敗はほぼ決定。 1905年9月にアメリカのポーツマスで講和条約が結ばれ、日本の勝利で幕を閉じる。)
このように、知識を広く浅くから広く深くへシフトチェンジしているのが現在のテスト内容です。現在のテストに対応するには、単語を一つひとつ覚えていくような学習ではなく、上記したように、出来事に対し、「いつ、どこで、何が、どうして、どうなった」を意識した学習をしていくことが必要となります。
つまり、50分授業の中でポイントをつかむには、単語だけに注目するのではなく、その注目すべき単語の前後にも注目することがポイントをつかむ学習になります。だからこそ、授業中は先生の話にしっかり耳を傾けるべきなのです。
もし、教科書にマーカーで線を引くのであれば、太黒字の前後にも線が引けるようになると良いですね。文中から太黒字を補う要素を自ら抜き出すことができれば、単語から色々な要素(いつ・どこで など)を連想できるようになります。
ポイントをまとめたノートはテスト対策に有効
社会であれば、重要用語に対して複合的要素を加える学習
英語であれば、文法(文の作り方)の成り立ちや考え方
数学であれば、計算時の注意点や公式の成り立ち、文章題の考え方
理科であれば、実験の予測と結果からわかること、生活に起こるできごとの論理的説明
国語であれば、小説文や説明文の読み方の違い、古文や漢文の読み取り時の注意点
どの教科であっても1コマの授業の中で大切なポイントは必ず1つあります。
ポイントを1つ必ず見つける!という気持ちで授業に臨むことも大切です。そのような気持ちで授業に臨めば集中ができるからです。
それらポイントを1冊のノートに毎日まとめていくと、テスト対策やテスト直前に確認できる最高の参考書が完成します。
ポイントとして書き出すくらいなので、あなたにとってのポイントであり、他人が必要としているポイントではありません。それぞれが考えるポイントは異なります。あなたが一冊のノートに書き出していく5教科のポイントは、必ずテスト前に読み返したくなるでしょう。