中学生用:もう一度、ノートのとりかたを確認しよう!

「成績アップノート!」の取り方

上手なノートとは?

→ あとで見直したとき、他の人に説明できる

見た目がきれいで中身がたくさん書いてあるノートは、なんとなく便利で役立ちそうなイメージがありますが、でも本当にそうでしょうか。

上手なノートとは、あとで見直したときに、授業で教わったことがしっかり思い出せて、復習に役立つもの。字や色使いがきれいなことより、見やすく整理されていて、どこに何が書いてあるかが、自分だけではなく他の人にもひと目でわかる構造になっていることが大切なのです。

そのためにはどうすれば?

→ ルールを決めて、速く書こう!

見やすく書こうと気にするあまり、授業に集中できなくなっては意味がありません。ていねいに書くのは良いことですが、速く書くことも大切です。

時間をかけずに、わかりやすくノートをとるためには、自分なりのルールを決めておくのがコツ。たとえば、次のルールを試してみましょう。

ノートのとり方をルール化してみては?

①日付とページ(P)を書く

いつ勉強したか、教科書のどこを勉強したかが、復習する時にわかりやすくなる。

②余白は広くとる

余白があると見やすい。間違いの訂正や気付いたこともかけて覚えやすくなる。振り返りの授業でそこに新しい情報や知識を書き加えていけば、より学習が深まる。

③図やグラフはフリーハンドでも正確に

フリーハンドで描くと、より正確に形が理解できるようになるというメリットがある。

④見出しや位置をそろえる

見出しにつける数字の種類や文字の大きさを使い分け、書き出し位置もそろえると、どこに何が書いてあるかわかりやすくなる。

⑤色は3色まで

色が多すぎると、どこが大事なのかが分からなくなりがち。基本は【黒】、目立たせたいところは【】で書く。

⑥間違えた問題は必ず解き直し、理由も書く

間違えたら黒以外の色で正解を書き、どこを、なぜ間違えたか分かるようにしておく。理由も書くことで、自分の弱点が明らかになり、間違いを繰り返しにくくなる。

⑦見開きで使い、内容が変わったら次のページへ

ノートは見開き単位で使い、学習内容が変わったら、ページの途中でも次の見開きへ移る。全体の構成が分かりやすくなり、余白には気づいたことも書き込める。

⑧ノートは教科ごとに1冊ずつ

教科ごとに分かれていると、見直しや復習のときに、もたつかない。英語は「教科書ノート」「文法ノート」を分けても便利。

⑨各ノートの1ページ目は、ノートの内容がわかるように見出しを書き込む

ノートは学期中に複数冊になることもあるので、このノートにはどんな内容が書かれているか、後から見直す場合に見出しがあると選別しやすくなる。⑦のように見開きで単元ごとの内容をまとめていく場合、1ページ目は使わないことになるため、⑨の方法は有効になる。

ポイント:授業ノートはていねいすぎなくてよい

「ていねいに書く」にこだわって、授業をきくことがおろそかになっては本末転倒です。授業の中で気がついたことを書き留めていくためには速さも必要。つまり、書く目的によって「ていねいに」と「速く」を使い分けるのがポイントです。

字は上手ではなくても、罫線やマス目に合わせるように書くと見やすくなります。また、誰が読んでもわかる正しい文章を書くように意識すると、記述力が鍛えられます。(後日、ノートを見直したときに書き直すことも必要です。)

☑ テストや提出用ノート → ていねいに(先生に見ていただくためのノートでもあるため。)。

☑ 授業ノート → ていねいに速く。見直したときわかる程度にていねいに、だが時間をかけすぎない。

☑ アイディアのメモ → 速く。気付いたこと。思ったこと。疑問など、たくさん書けるように。

■教科によって大学ノートは使い分けよう■

◇A罫(行間7mm) → 英語・社会

行間が広いほうが、英語の大文字・小文字を書き分けたり、社会科の頻出語句を強調したりしやすい。

◇B罫(行間6mm) → 数学・理科・国語

数式や分数などは、2行どりで書くと見やすい。また国語で縦書きにして使うときは、行間が細い方が文字をまっすぐに書きやすい。

※ これらは目安なので、自分が書きやすいものを使うようにしましょう。

国語のノートの取り方(サンプル)

英語のノートのとり方(サンプル)

数学のノートのとり方(サンプル)