言葉の学習は言葉の泉を利用する

こんにちは、ネスコム中野教室の山崎です。

今回は「辞書・事典」が学習に必要な理由について記事にしてみたいと思います。

ご自宅にも国語辞典・英語(英和)辞典を1冊ずつ机に準備してから学習を始めるようにしましょう。

言葉の泉から自分に必要な言葉を引き出せる

言葉や用語がわからないとき、またはそれらの読み方がわからないとき、どのように対処しているでしょうか。

まさか、”わからないまま”ではないですよね?

私たちには「辞書」という大変便利な本があります。驚くことに、この「本」は中古で100円の価値で売っています。

当教室にはたくさんの辞書を用意していますが、そのほとんどを中古で揃(そろ)えています。

値段の価値以上に、これら辞書の価値を感じられるかどうかは、使う人自身だと思います。

言葉の学習に辞書が無ければ吸収できる力は半減

英語であっても、国語であっても、言葉を学習うえで辞書を使わなければ、得られる知識や理解は半減すると考えます。

例えば、次の問いに答えられますか?

「I have a pen.」と「I have one pen.」の違いは?

当教室でも生徒さんへ質問することがありますし、生徒さんから質問を受けることがあります。

テキストや参考書などでは、「a」と「the」の区別についての解説はありますが、「a」と「one」についての区別はどこにも書いてありません。

この質問の解答や解説はお持ちの辞書を使うことでハッキリと明確に書いてありますので、興味のある方は是非”辞書を引く”ことをしてみてください。

また、教室でよくある質問として、「look」「see」「watch」の違いは?

これは答えらえる人が多いのですが、「watch」の意味を『テレビを見る時はwatch』と覚えている生徒さんが多く、ちょっとだけもったいないなと思います。確かに、テレビを見る場合の「見る」の単語としてはwatchで間違ってはいませんが、それはwatchが持っている”核(コア)”ではありません。テレビでなくても、普段の生活の中でもwatchは使われます。

ちなみに、I saw the TV at that time.という英文もありますし、I looked the TV program at the store.という英文もあります。
テレビを見るといった場合、テレビ番組なのか、テレビ本体なのかによって、使われる単語が異なります。 

例えば、watch tower や watch dog のようにwatchを使った単語があります。これらの単語の和訳を見ていると、lookやseeとは異なった『見る』の感覚に出会えるのです。

意味を調べるだけのツールに終わって欲しくない

英語でも国語でも、言葉の意味を調べるためには「辞書」が必要になりますが、あえて言います、「調べるための辞書」であれば、電子辞書であっても、友達から家族から「何ていう意味?」と聞いてしまったほうが時間が短くて効率が良いのかもしれません。

辞書を使うメリットを理解していただきたいのです。

中高生レベルで学習する単語を辞書で引くと、そのほとんどに意味と例文が記載されています。

その例文まで見ていますか?その単語がどのような文で使われ、どんな単語とセットになっているか、またその単語のワンポイントアドバイス(似た単語との比較・使い方の例など)を見ることで、単語の意味を知る以上に知識を得ることが出来るのです。

「everyone」が主語になると なぜ動詞に「s」が必要になるのか、「some」は肯定文で、「any」は否定文と疑問文で、と学校では教わってきたけど、実は「some」だって、疑問文で使われることがあるんだ!という発見を辞書から得られれば、それはきっと、自分だけの宝の知識となるのかもしれません。

ただ機械的に、分からない単語の意味を調べるための「辞書」ではなく、わからない単語の意味を調べることとプラスアルファ何が見つけられるのだろうという好奇心を持って、辞書を引いて欲しいと思います。

中古でたった100円!価値を見い出せるのは辞書を使う生徒自身です。