まったく分からない…だったら良い勉強法があります!

根元にある単元を掘り起こせ!

こんにちは、ネスコム中野教室の山崎です。

今回は、生徒さんから時どき聞かれる悩みについて、解決策を提案していきます。

悩み相談

理科がまったくわからない。何から勉強したらいいのかもわからない、助けてください!

理科でも社会でも、他教科であっても解決策は1つ

 

家を建てる際に”基礎工事”ということをします。これは家が何年もの間、何十年もの間、崩れないようにするための工事です。住んでいる家族や、その家を外から見ても、基礎工事の部分は最終的には見えないものです。

しかし、基礎工事が適当だと、当然ですが倒れやすい家になったり、不具合が出やすい家になったりします。

家ではイメージがつきづらいという人は、子どもの頃に一度は遊んだことのあるブロック遊びを思い出してみてください。なるべく高く積み上げようと思ったら、底辺(底面)は広い方が良いですか?それとも1つや2つのブロックで充分ですか?

遊んでいた頃にそのようなことを考えてはいなかったかもしれませんが、中学生になったあなたにはその答えが頭の中で浮かんでいるはずです。

結論から先に述べますが、この悩みの解決策は、

悩みの解決策

どの教科であっても、基礎となる単元を探し出し、基礎力を充実させることで他の単元の理解が進む!

基礎力がなぜ必要なのか

悩みを抱えている生徒さんはきっと大きな1つの絵を完璧に仕上げたいという願望があるのでしょう。あまりにも大きな絵なので、描く前から気持ちがなえてしまっているのかもしれません。

例え話ですが、パズルの話を良くします。パズルは1つひとつが小さな部品ですが、それらがバランスよく集まると大きな絵が完成します。勉強法についてもこれが合っていると思うのです。

中学1年生の理科で「物質の性質」や「気体の分類」「液体の性質の違い」などを学習します。正直に言ってしまえば、それを知ったからどうなるの?と思う人が多いのではないでしょうか。

水に溶けやすい性質(水溶性)、空気より軽い性質、助燃性など、単元ごとに物質や気体・液体の性質を学びます。覚える理由としてはテストに出るから、今後受験する入試に向けて覚えておかないといけないから。と考える生徒さんがきっと多いことでしょう。

しかし、これが中学2年生の単元で「化学反応(酸化と還元)と化学反応式」を学習すると、1学年で学習した内容を使う必要性が出てきます。さらに、中学3年生になると「イオン」「酸とアルカリ」という単元を学習することになり、2学年の学習が底辺となって学習が進んでいきます。

ここまででおわかりのように、基礎力はその後に続く単元に多大な影響を与える可能性があります。

「宇宙と地球」「天気の変化」など他学年に影響しない単元もありますが、ほとんどが他学年に影響するものです。

大きなテーマを持って勉強するのも大切ですが、まずは小さな単元のクリアを目指しましょう。1ピース1ピースの理解の積み重ねが、目標とする大きなテーマの達成に結びついていきます。

単元を確認しよう

中学2年生の冬頃になると、冬休みの課題として問題集が学校から配布されます。

その問題集の見開きページに単元一覧があります。例えばネスコム中野教室にある(卒業生さんが残した問題集の)単元一覧をご覧ください。

1年~3年まで細かく単元が分類されています。【対策編】は入試用問題でもあり、複合的問題となります。
基礎学習を徹底するためには、学習しようとしている教科にはどのような単元があるのか把握することが必要です。

次に、単元ごとに得意な単元、苦手な単元が必ず出てくるので、早急に解決しなければならない単元が何かを見つけ出し、単元一覧から該当単元の基礎問題から挑戦していくようにしましょう。

基礎は基礎、基礎が出来たら満足しない

中間テストや期末テストは、学習した単元の確認テストと表現する人もいるくらいです。

つまり、学校で学習した内容がちゃんとできますか?というテストのようなものです。そこで点数が取れなければ授業の内容の理解度が低い、復習時間が足りない、勉強方法が間違っているなどの反省ができます。

では、基礎となる単元を繰り返し勉強することでテストの点数を確実に取れるでしょうか。答えはNOです。

学習直後のテストであれば、基礎力は得点源になります(学校の先生も基礎力を試すような問題を出題します)が、学習した時期から半年後、一年後などに行われるテストでは基礎から標準レベルまでレベルアップした問題が出題されます。

よって、(時として基礎問題も出題されますが)標準レベル以上の力を持った状態でテストに挑まなければ、得点源にならないということです。

基礎力が完成したら、それに満足せず標準問題をクリアできるまで力をつけましょう。入試問題であっても、(1)や(2)の問題は基礎や標準レベルの理解で解ける問題がほとんどです。入試問題を作る側も、難しい問題ばかりを並べようとは考えていませんし、平均点が48~58点くらいになるように調整しようとすると、やはり、基礎・標準レベルの問題をちりばめる必要が出てくるため、得点源は確実に取るようにしたいです。

ネスコム中野教室はいつでも基礎に戻れるシステム

ネスコム中野教室は生徒の学習状況に合わせて学習テーマの決定・カリキュラム作成を行います。

方程式の解き方がわからないのに方程式の文章題が解けるはずがありません。そんなときは方程式の解き方へ戻り基礎力を付けてから文章題へ、という進み方をします。

また、学年に関係なく授業は進むので、隣りの席で中3年生が中1の内容を復習していることもあれば、中2年生が中3年生の学習をすることもあります。それぞれが、それぞれのテーマを持って学習しているので、”遅れている”とか”どこまで進んでいるんだろう”という比較ができません。生徒に合った学習内容を組み立てる、ネスコム中野教室は生徒ごとに成長を見守ります。