1学期中間テストに向けて各教科テスト対策の計画を立てよう

中間テスト・期末テストは授業の理解を確認するもの

テストまたは試験と呼ばれるものには大きく分けて2つあります。
1つは学校の授業内容をしっかり理解しているか”定期的”に試すテスト。
もう1つが、これまで学習してきた内容をしっかり復習しているか確認するためのテスト。
一般的に前者は「定期テスト」、後者を「総合テスト」や「模擬試験」なんて言われています。

定期試験を行うメリットは?

定期的に、授業の内容を理解しているか確認するのが「定期テスト」です。中間テストや期末テストがそれにあたります。
では、なぜ定期テストが必要なのでしょうか。
第一に、テストの点数が進路に直結するからです。
特に、中学3年生さんは、テストの点数次第で、前期入試の合否が分かれると言っても過言ではないでしょう。
日頃から学校の授業をしっかり受け、自宅で復習をしている様子が、定期テストの点数から判断できるというわけです。
学校生活の一面を知るという意味では前期選抜を行う高校側にも有益な判断材料といえるでしょう。
第二に、定期テストがなければ生徒が勉強をしないか、もしくは、する人としない人に分かれてしまうからです。
もし、一年を通してまったくテストというものがなかったらどうなると思いますか?
きっと、勉強しない中学生が大半を占めると考えます。
定期的に緊張感を持たせるという意味でも、定期テストを行う意味があるのかもしれません。

模擬試験を行うメリットは?

もしかしたら、模擬試験を一度も受けずに、高校受験に立ち向かう生徒さんも中にはいるでしょう。
しかし、模擬試験(以下「模試」)を行うことによるメリットは意外と大きいことを知っておきましょう。
模試は現在のあなたの実力を映すテストだと私は考えます。
定期テストに比べ、模試のテスト範囲はとても広く、模試に向けてテスト範囲の対策をすることは時間がいくらあっても足りません。
ただでさえ、学校の定期テストと時期が重なることが多いため、模試側にウェイトを置いたテスト勉強が出来ないのは過去の生徒の様子から見ても明らかです。
では、なぜそのようなテストを受ける必要があるのでしょうか。
それは、先述したように、”あなたの実力を映すテスト”だからです。
定期テストは学校の先生が授業で示した内容を中心に構成されている問題が多いです。
よって、ノートを見返して、先生が熱心に語ってくださった内容を重点的に復習することで、ある程度の点数は確保できます。
しかし、模試は異なります。テスト範囲について熱心に語ってくれる人もいなければ、テスト範囲の中で特に重点を置くべき単元を示しているわけでもありません。
よって、わかっていない単元・時代・文法・計算がハッキリと結果となって表れます。また、模試の場合、結果(点数)のみではなく、弱点単元や一問ごとの解答解説がしっかりあることも定期テストとの違いです。

得意を伸ばすことは素晴らしい、でも、弱点を伸ばせれば点数は劇的に伸びる!

80点を90点に伸ばすよりも、40点を60点に伸ばすことの方が、この先の進路においても、勉強法を確立する上でも重要と考えます。
そうです、5科目の合計点数が300点であっても、1教科だけ90点で、残りの教科が50点ちょっとでは、得意科目が得意でなくなったとき、辛い思いをするのは目に見えています。
大切なのは、どの教科も平均的に点数を上げていくということです。
そのためには、取れなかった点数の中身を知り、何を勉強しなければならないのか、自分の弱点探しから始める必要があります。
模試はそのお手伝いをしてくれるのです。
①「模試を受けたみんなは良くできているのに、君はできていなかった問題」
②「点数を落としたくない問題」
③「読み方・考え方をこうしたらいいのでは?」
模試を受けて、結果が返却されると、テストの総評が必ずついてきます。グラフや数値でも自分が全体でどの位置にいるのか、偏差値という形でわかります。
また、模試の回数を重ねることで、弱点単元の克服状況や、偏差値の変遷についても知ることができます。
学校の中の1クラス、1学年の人数の中で受ける定期テストに比べ、模試は千人規模の中で判定されるため信用度も増します。
毎日提出する”提出ノート”が終わって、あと30分で何をしよう…手が止まる時間を回避してくれるのも、模試の弱点単元案内です。
少しずつ、しかし確実に、自分の弱点をつぶしていくことで、各教科の平均点は上がっていきます。

次のテストに向けて、あなたがすべきことは何ですか?

テニス部でサーブがなかなか入らなかったらサーブの練習を繰り返し、時には研究をしてコツをつかむ努力をするように、勉強も同じことです。
中間テストで良い点が取れて嬉しかった、悪い点で残念だった、と思うことがあると思いますが、大切なのは、その結果を次に生かすことです。
良い点が取れたのであれば勉強の方法が間違っていないのだから、さらに内容を濃くする努力をする。
悪い点を取ってしまったのであれば、勉強の方法が間違っている可能性が高いのだから、もう一度勉強方法について学校の先生や塾の先生に聞いて、間違っている勉強方法を訂正していけば良い。
どんな結果が出たとしても、それに満足していたり、立ち止まっていたりしては次には繋がりません。
次のテストに向けて、あなたがすべきことが何かを考え、計画を立ててから始めてみましょう。