今週の教育ニュースまとめ【2026年9月第4週】

全国教育ニュース
次期学習指導要領、情報教育の時間を確保へ
9月25日、中央教育審議会の教育課程企画特別部会で、次期学習指導要領に向けた「審議まとめ(案)」が示されました。今回の案では、情報教育を充実させるため、小学校3年生以上の各教科等の授業時数を、原則として年35コマを超える教科から3~4%程度ずつ減らし、その時間を情報教育などに充てる方向が示されています。特定の教科だけを大きく削るのではなく、各教科の内容を精選しながら学びのバランスを見直す考え方です。
今後の展望
情報活用能力やAIに関する学びが、これまで以上に学校教育の中心に入ってくることになりそうです。一方で、国語・算数・数学などの基礎的な学力をどう確保するかも重要な課題となります。
教室長の意見
今回のニュースで私が注目したのは、「新しいことを学ぶためには、今までの学びをどう整理するのか」という点です。
授業時間には限りがあります。AIや情報活用が重要だからといって、これまでの学習をすべて増やしていけば、子どもたちの負担も大きくなります。
だからこそ、これからの教育では「何を増やすか」だけでなく、**「何を残し、何を組み合わせ、何を深く学ぶのか」**を考えることが大切です。
これは学校だけの話ではありません。普段の家庭学習でも、ただ問題をたくさん解くのではなく、「今の自分に本当に必要な勉強は何か」を考えることが、これからますます大切になっていくと思います。
ICT・AI教育ニュース
生成AI利用者の4割が「誤情報」に不満 AIを疑う力も重要に
9月24日、NTTドコモ モバイル社会研究所が、生成AIの利用意識や行動に関する調査結果を公表しました。生成AIを利用する人のうち、「誤情報が含まれている」と答えた割合は2025年の34.8%から2026年には40.4%へ増加。「事実と誤情報の見極めが難しい」と答えた人も31.1%から35.4%に増えています。一方、AIを使った情報を常にファクトチェックしている人ほど、誤情報への問題意識が高い傾向も見られました。
今後の展望
AIの性能が向上するほど、「AIが答えたから正しい」と考えない姿勢が重要になります。学校教育でも、AIを使う技術だけでなく、情報の正確性を確かめ、複数の情報を比較する力が重視されていきそうです。
教室長の意見
これは、子どもたちにもぜひ知っておいてほしいニュースです。
AIは、とても自然な文章で間違ったことを答えることがあります。しかも、間違っているようには見えないことがあります。
だからこそ、AIに質問して答えをもらったら、
「本当にそうなの?」
と一度立ち止まる。
そして、教科書や資料、信頼できる別の情報と比べてみる。
この習慣がとても大切です。
これからは「AIを使える人」だけではなく、**「AIの答えを確かめられる人」**が必要になります。勉強でも、すぐに答えを見るのではなく、自分で予想してから答え合わせをする習慣が、こうした力につながっていくと思います。

その他重要ニュース
小学生の不登校、「きっかけが分からない」が最多という調査
9月18日に公表された調査では、小学生の不登校のきっかけとして「わからない」が42.3%で最も多く、「人間関係のトラブル」が33.7%、「先生とのトラブル」が16.8%、「勉強面でのトラブル」が13.3%などとなりました。調査は不登校支援事業を利用した小学生の保護者1,358件の回答を分析したもので、全国の小学生全体を対象とした調査ではありません。また、小学1年生では「わからない」が53.9%だったのに対し、小学6年生では37.3%まで減少し、「人間関係のトラブル」が39.6%に増加するなど、学年による違いも見られました。
今後の展望
不登校の背景は一つの理由だけでは説明できないケースも多く、本人が言葉にできない変化を周囲がどう捉えるかが重要になります。特に小学生では、「理由を聞き出す」だけでなく、日頃の様子を丁寧に見守ることが大切になりそうです。
教室長の意見
「どうして学校に行きたくないの?」と聞かれても、自分でも理由が分からないことはあります。
大人でも、「なんとなく今日は気分が乗らない」という日があります。それが子どもなら、なおさら自分の気持ちを言葉にするのは難しいかもしれません。
だから、「理由を説明できない=何も問題がない」と考えるのではなく、「何か困っていることはないかな?」と一緒に探してあげることが大切なのだと思います。
勉強についても同じです。
「数学が苦手」という言葉の裏側に、「計算が分からない」「文章題が苦手」「先生に質問するのが苦手」など、いろいろな原因が隠れていることがあります。
子どもの言葉だけで判断するのではなく、日々の小さな変化を見ながら、一緒に原因を探していく。そんな関わり方を大切にしたいですね。
今週のポイント
- 📚 次期学習指導要領 → 情報教育を充実させるため、各教科の学び方も見直しへ
- 🤖 生成AI → 便利だからこそ「本当に正しい?」と確認する力が必要
- 🌱 不登校 → 「理由が分からない」ことも含め、子どもの変化を丁寧に見ることが大切
今週の3つのニュースを並べてみると、共通しているのは「答えだけを見るのではなく、その背景を考えること」なのかもしれません。
新しい教育では、AIや情報を使う力が求められます。
でも、それと同時に、基礎的な学力や自分で考える力も必要です。
そして、子どもの行動にも「なぜ?」があります。
「答えを早く出す」のではなく、「なぜそうなっているのかを考える」。
これは、勉強にもAIにも、そして人との関わりにも通じる大切な力です。
今週も、身近な「なぜ?」を一つ見つけるところから、学びを始めてみましょう。

