300万円あったら何に使うか考えてみませんか?

こんにちは、ネスコム中野教室の山崎です。

今回はインパクトのあるタイトルを作ってみました!しかし、内容はかなり深いです。生徒さんは自分の将来についてちょっとだけ生きるヒントになれば幸いです。親御さんであれば、お子さんに対して幸せな将来を選択できる方法の一つとして見ていただければと思います。

なんのために高校へ行くか、再度自分に問う

中学生のあなたに質問です。

なぜ高校へ行くのですか?もしかしたら次のような回答になるのでしょうか。

・みんなが行くから

・高校へ行け!と親が言うから

・やりたいことがないから

他の回答もあるかもしれませんが、これまで当教室で面談をしてきた中で聞くことができた圧倒的に多い意見が上記したものです。

年間100万円のお小遣いをもらっている?

高校1年生~3年生の間、あなたが寝起きするために必要な家・アパート・マンションを維持するために必要なお金。

学生のあなたを学校へ通わせるために必要なお金(バス代・電車代・自転車購入代など)。

健康な体を維持してもらうために作ってもらえる朝食・お弁当・夕飯にかかるお金。

部費・クラブ費・服・靴・散髪・・・などのお金。

3年間高校へ通う生徒1人あたりに必要なお金が300万と言われています。つまり、年間100万円になります。

もしかしたら、学生の中には「そんなの当たり前のこと。」と思っていませんか? → 当たり前ではないんですよ!

インターネットで情報を見ることができる、この記事を目にすることができる、それはその環境を親が提供しているからです。提供されていない同世代の人たちもいます。その人たちはあなたの知っている”当たり前”を知りません。その人数は確かに少ないです。少ないですが確実に存在します。あなたの周りにいないだけです。

年間100万円のお小遣いをもらいながら生活していることを意識できている高校生がどれくらいいるでしょうか。

お年玉で2万円とか3万円とかもらうかもしれませんが、次元が異なりますね、100万円です!

子どもに300万投資する親の心

年間100万円、3年間で300万円。

この金額を多いと捉えるか、少ない捉えるか、それは育った環境によって異なることでしょう。しかし、ポイントは多少の量ではなく、学生一人当たりに300万円が投資されているということです。

投資って?

利益を得る目的で事業などに資金を出すこと。比喩的に、将来の利益のために多額の金銭を投入すること。

親は子どもがどうなることを一番に願って育てているか知っていますか?

お金持ちになって欲しい、良い就職先を見つけて欲しい、、、色々出てきそうですが、その根本にあるのは「幸せになって欲しい」ではないでしょうか。幸せになってもらえるためならという想いで、子どもに3年間で300万の投資をしているのではないでしょうか。確約もないのに子どもには投資します。

見かたを変えましょう。300万円で子どもが幸せになるなら、どんな親であっても投資します。極端な話として借金をしてでも投資します。

その300万円が子どもにとって何倍にも、何十倍にもなって子どもに返還されるなら、という想いで投資しています。

それを毎日、毎月、毎年、子どもがどんどんお金だけを消費していくことをあなたの親は望むでしょうか。

もう一度、問います

中学生の皆さん(高校に通っている学生さん)、あなたはなぜ高校へ行くのですか?

・みんなが行くから

・高校へ行け!と親が言うから

・やりたいことがないから

何か思うことはありますか?

高校生活で何を得たいか考えるだけでも意味がある

どんな大人になりたいか、どんな仕事をしたいか、ざっとでいいから考えてみましょう。

働き方が多様になった現代、「これっ!」と決めるのは時期尚早です。可能性を感じたものを端(はじ)から書き出してみるのも良いでしょう。

サラリーマン・事業主・職人など、様々な人たちがあなたの周りにいます。当然、親や先生たちも、その中の1つの働き方を選んで仕事をしています。

では、その人たちがいつその仕事に就きたい!と思ったのでしょうか。小学校から、中学校から、高校から、高校卒業後から、大学・短大・専門学校から、もしかしたら、一度就職をした後に「これではない!」と思って転職した結果が、今の仕事かもしれません。

つまり、「今」決めたことはいつでも変えられるということです。「今」決めたことを将来必ず守らなければいけないというルールはありません。時代はどんどん急速に変化していきます。これからAIが一般的な生活の中で活動を始めたら、これまで以上のスピードで「仕事」「働き方」に変化が起こるのは必然で、現在まだ興(おこ)っていない会社を起業することだって可能です。

親に投資してもらいながら勉強もできるという環境をどう捉えるか、一人ひとりが考えるべきだと私は思います。そして、高校へ行きたいと思うのであれば、少なくとも『何かを得たい』という気持ちを持っているべきです。

それは、資格・技術・特技・知識・学力・友達・責任のある仕事、何でも良いです。

「ただ何となく過ごした日々の3年間。」となってしまっては、300万円を高校生活を過ごすためだけに使ったことになります。あなたが高校を卒業した後、社会人になったとき、高校3年間をどのように振り返るでしょうか。もし、あなたが親になったとき、子どもに対してどんな気持ちで高校へ行ってもらいたいと思うでしょうか。少しだけ考えてみましょう。

親の期待に応えることが高校へ行く目的ではない、自分がどう生きたいかを見つける場所が高校

部活で好成績を残したい!学年で上位の成績を残したい!生徒会活動で学校を盛り上げたい!ボランティア活動で地域の貢献をしたい!資格をいくつも取ってみたい!まだ行ったことのない場所へ一人で行ってみたい!、、、どんなことでも親は賛成するでしょう。あなたが輝いて生き生きしている様子を親は望んでいます。

そうです、親が望んでいるのは「子どもが挑戦したいことにどん欲なまでに挑戦する姿を見ること」です。

もし、高校へ行く理由がなく、ただ何となく進学する(進学している)のであれば、自分がハマれる何かを見つけてみましょう。趣味でも資格でも部活でもなんでもOK。

ハマれるものがなかったら、ハマってもイイ!と思えるものを探してみましょう。それは友達と共通の趣味であったり、興味はあったけれど、深い知識はない(例えば、地球内部のこと、宇宙のこと、ファッションのこと、ダイエットのこと、腕時計のこと、パソコンのこと、映画のこと、文具のこと、髪型のこと、メガネのこと、飲み物のこと、近所のスイーツ情報のこと)ものにあえて深い興味を持ってみる・調べてみる(インターネットの情報だけでも十分深い知識が得られるものです)のも良いですね。

深夜遅くまで、寝る間を惜しんで、そこまでどっぷりハマった状態を親が止めることはありません。むしろ、それらの情報や知識は社会人になって大いに役立つことでしょう。

人は自分にない情報持っている人に魅力を感じます。そんな人間になるための第一歩のきっかけは自ら作り出すこともできるのです。その中で、「これで生きていきたい!」「この仕事をやってみたい!」などの意欲が出てくるものです。何も興味関心がなければ、仕事に対しても人に対しても興味関心は抱けません。

自分がどう生きたいか、その答えを見つけ出すためにも、自分がしたいことにどんどんチャレンジしてみましょう!