時間を意識して生活できていますか?

今の学習方法と学習時間が、あなたの成績を作っている

あなたの”時間”について質問です

こんにちは、ネスコム中野教室 教室長の山崎です。

今回は”時間を意識すること”を大切にすると、「あなたの生活が良い方向へ変化する」という内容です。

突然ですが、簡単で良いので次のことを時間(例:12時間、21時間 など)で表してみてください。

1-あなたの1週間の平均睡眠時間は?

2-あなたの1週間の平均自宅学習時間は?

3-あなたの1週間の平均娯楽時間は?

1~3の時間を考えずにポンッと数字で表すことができましたか?ほとんどの生徒さんは考え込んでしまいます。
では、次の質問に時間で答えてみてください。

4-あなたの学校での平均滞在時間(登校から下校までの時間)は?

5-あなたの漢字練習(1ページ)にかかる平均時間は?

6-あなたの学校までにかかる平均通学時間は?

4~6の時間はだいたい何分(何時間)が頭にポッと浮かんできたのではないでしょうか。

1~3と4~6の違いはわかりますか?この違いに気付くと、あなたの成績がさらに向上する可能性に気付けることになります。

決まった時間とそうでない時間を意識していますか?

上記した1~3は毎日ほぼ同じ時間になることがありません。(だからこそ1週間の平均時間を考えることが難しいのです。)睡眠時間にしても、自宅学習時間にしても、娯楽時間であってもです。それは、自宅学習時間が宿題の量によって変化したり、娯楽時間を長く取れば、それだけ学習時間へ影響し、最終的には睡眠時間が削られてしまうからです。

それに対し、4~6はいかがですか?平日の学校での滞在時間は、朝8時には学校へ登校、午後4時には下校、よって8時間の滞在時間。漢字練習は毎日1ページ、1年間、2年間と続けていれば1ページあたり13分~17分で終えられることを知っています。また、毎日通う学校までの通学時間は、出発時間を気にせずに登校する生徒さんはいないはずですから、朝何時に家を出発すれば何分後には学校へ到着するという予想の元、家を出発しているはずです。

つまり、1~3の時間は「あなたが決めている時間」4~6の時間は「あなたにとって決められている時間」と言えます。

時間を意識している人は身近にいます

あなたが1日の生活の中で時間を意識していられるのはどのくらいですか?
身近な人で、時間を意識している人がいます。それがおうちの人です。

おうちの人は、学生であるあなたが学校へ行く前の準備していませんか?
部屋の電気を点(つ)けたり、朝食の準備をしたりなどです。
では、おうちの人は毎日気の向いたときにそれを始めるのでしょうか?
違いますよね、ほぼ毎日決まった時間に起きたり朝食を作ったりしています。

なぜ、このルーティーン(決まった時間に決まったことをする)を崩さないのでしょうか。
その答えは簡単です。ルーティーンを崩してしまうと、自分だけでなく、家族全員のルーティーンが崩れると分かっているからです。

朝食を作らなければ誰かが作ることになります。
誰かが作るということは、その人の”当たり前にあった時間”が無くなることになります。
時間がなくなると、やるべきことが出来なくなったり、したかったはずのことが出来ずに終わってしまうことになります。
また、短時間で終わらせようとすることで雑になることもあります。つまり、悪循環になっていくのです。

おうちの人が毎日あなたのために動いてくれるからこそ、あなたが充実した時間を過ごせていることに感謝してください。
おうちの人が自分の時間を削ってでもあなたのために動いていることに気付いてください。

変えられる時間と変えられない時間を見つける

毎日忙しい日々を送る、それが学生さんにとって青春そのものだと思います。
その中で、勉強に励んだり、部活に一所懸命になったり、委員会活動で必死になって意見を求め目標を実現したりとしていくなかで、あっという間に時間は過ぎ、学校を卒業していくことになります。

しかし、忙しい毎日でも平等に与えられている時間を有効に使っている人たちがいます。
先にした質問をもう一度並べてみます。

1-あなたの1週間の平均睡眠時間は?

2-あなたの1週間の平均自宅学習時間は?

3-あなたの1週間の平均娯楽時間は?

4-あなたの学校での平均滞在時間(登校から下校までの時間は?

5-あなたの漢字練習(1ページ)にかかる平均時間は?

6-あなたの学校までにかかる平均通学時間は?

1~6の中で変えられる時間と変えられない時間を考えてみてください。
時間を有効に使うということは、必要な時間を確保し、余った時間を別のことに使うことができるということになります。

  • 変えられる時間 → 2、3
  • 変えられない時間 → 1、4、5,6

2-あなたの1週間の平均自宅学習時間は?
3-あなたの1週間の平均娯楽時間は?

この2つの時間は”時間を意識する”ことができればいくらでも変えられます。
なぜ変える必要があるのか。それは、今のあなたの成績は今のあなたの生活が生み出したものだからです。
そうかといって、人間に必要な睡眠時間を奪ってまで時間を作り出すことは効率的な時間の使い方とは言えません。
変えられる時間をいかにして変えるかが問題です。

変えられる時間を変える方法

2-あなたの1週間の平均自宅学習時間は? を変えるには

1日の学習時間を決定してみましょう。
1日の学習時間の平均が30分であれば、25分にしてみましょう。
もちろん、量は変えません。時間を短縮します。
時間を短縮するには?集中します。
集中するためには?タイマーを使います。
時間制限を付けると、その時間内に終わらせるように行動が変わります。

これまで30分だった時間が25分になったら、残りの時間はどうすれば?
5分で出来ることを考えて実行してください。
5分を睡眠や娯楽にあてるのではなく、”勉強する時間”にします。
これまで30分で行ってきた勉強のほかに、新しい何かが出来るようになります。
それは、あなたにとって成長できる時間と言えます。

3-あなたの1週間の平均娯楽時間は?を変えるには

娯楽時間も必要です。一日中勉強や部活動で集中したり緊張したりしていると、精神的に疲れがたまります。
その疲れを取り除くには、娯楽や睡眠が必要です。

仮に現在の娯楽時間が平均3時間であれば、2時間半にしてみましょう。平均時間が2時間であれば1時間50分にしてみましょう。
問題は、何分の時間を確保できるかです。無理な設定は良くありません、継続できないからです。

30分(~10分)の時間を娯楽時間から削ることができたら、その時間をあなただったら何に使いますか?
睡眠時間? 娯楽時間?

その時間を”読書の時間”にしませんか?
「?」それって娯楽の時間じゃないの?と思われますよね。
読書の内容に注目です。読書と言っても小説や漫画ではありません。
教科書です。翌日の授業で学習する範囲の予習として使います。

えっ!それって結局、勉強時間になるんじゃないの?と思われるでしょう。
答えは「Yes.」です。少しでも成績を伸ばしたい生徒さんへのアドバイスだと思ってください。
この時間の確保は、今のあなたの生活習慣(生活の中での時間の使い方)を変えるキッカケを提案しています。

成績アップを望むなら、時間を意識した生活が必要

ここまで読んでいただければ、私が何を伝えたいかがわかっていただけると思います。
学習塾へ行くことで成績が上がる子もいますし、変わらない子もいます。
成績が上がる子は、学習塾へ行っているから成績が上がるのではなく、学習塾へ行くと決めた時点で自分の時間の管理を意識しているからです。
塾へ行くということは、これまで娯楽や学習に使っていた時間を数時間削ることになり、塾で学習した日は、塾で学習していない日に比べ時間が足りないことになります。それでも、提出ノートや次の授業の予習、その日の授業の復習を行うようになります。
だからこそ成績が上がったり、安定した点数を維持できるようになります。
塾へ行っても成績が伸びない子というのは、塾へ行くことに満足感を覚えてしまい、勉強をした気になって一日を終えてしまう子です。塾のある日でも提出ノートや復習を欠かさずに行うことが出来れば、成績は自ずと伸びるのです。

ネスコム中野教室は時間制限を設けています

時間を意識することで、目標設定ができます。
目標が決まるとそれに向けて努力したいと思うのが人間です。
動物の目の前にタイマーを置いて「3分以内に食べきって!」とか「1分以内に吠えてみて!」と言ったところで通じませんし、それを達成しようとはしません。目標達成は人間が元来持っている思考なのです。

当教室の時間設定を自宅学習で利用すると、以下のように時間制限を付けて学習に臨むことが出来ます。

数学の提出ノートを15分以内に終わらせる。
数学の復習を10分以内に終わらせる。
英語の提出ノートを13分以内に終わらせる。
英語の復習を10分以内に終わらせる。
国語の提出ノート(漢字)を17分以内に終わらせる。
国語の授業で学習する文章の音読を1回しておく。
社会の復習を5分以内に終わらせる。
社会の授業で学習する範囲の予習(音読)を1回しておく。
理科の復習を8分以内に終わらせる。
理科の授業で学習する範囲の予習(音読)を1回しておく。

例えば、上記した内容を行ったとしても、平均2時間の学習時間で終えることが出来ます。
もし、ここで2時間がとても長く感じて、そんなに集中力が続かない…と思ったのであれば、一度試しに実行してみてください。
きっと、予定より多くの時間を要することに気付き2時間で終わらせるための工夫が出来るようになります

上記で示したのは、あくまで目標の学習時間であり、学習内容については触れていません。
その日にどんな内容をどれくらいの問題数をこなすのか、日々異なるということです。2時間はあくまで目安であって、毎回その時間になるとは限らないのです。それでも目標を2時間にします。
理由は簡単です。設定した時間でクリアしていく習慣をつけるためです。
目標設定に対し、クリアできないとなれば、次はクリアしてみたい!(そのためにはどうすればいいの?と考えます。)となります。
この繰り返しが、時間を意識する学習や時間を意識した生活になっていくのです。

きっかけはとってもとっても小さなことですが、その積み重ねの結果、1日・1週間の単位で時間を意識した思考に変わっていきます。ですから、この習慣をつけるために2日や3日などでは結果は出ません。1か月、3か月という単位で実行していく必要があります。時間を意識する、たったそれだけですが、時間を意識することで変えなくてはいけない部分があるということに気付きましょう。そして、気付いたことに対し、どんなことができるのか模索してみてください。もし、わからなければ相談に乗りますよ。