今週の教育ニュースまとめ【2026年9月第3週】

全国教育ニュース
教員の「専門性」を広げる新たな学校づくりへ
9月17日、中央教育審議会の教員養成部会が「多様な専門性を有する質の高い教職員集団の形成を加速するための方策について(審議のまとめ)」を公表しました。これからの学校では、教員一人ひとりの専門性を高めるだけでなく、さまざまな経験や専門性を持つ人材がチームとして教育に関わることが重要になるとされています。社会の変化が速くなる中、学校だけでは対応しきれない課題も増えており、専門人材や地域との連携を含めた「チームとしての学校」がますます重要になりそうです。
今後の展望
AI・ICT、不登校、特別支援、キャリア教育など、学校が抱える課題は多様化しています。一人の先生がすべてを担うのではなく、それぞれの得意分野を生かして子どもを支える仕組みづくりが進んでいきそうです。
教室長の意見
学校の先生といえば、「すべての教科を教え、すべての子どもを理解し、すべての問題に対応する人」というイメージがあるかもしれません。
でも、社会がこれだけ複雑になれば、一人ですべてを抱えることには限界があります。
大切なのは、「自分一人で何とかする」ことではなく、必要なときに誰かの力を借りながら、子どもにとってより良い環境をつくること。これは学校だけでなく、家庭や私たちのような学習の場にも通じる考え方だと思います。

ICT・AI教育ニュース
学校向けAIに「AIロック」? 使う・使わないを授業ごとに選ぶ時代へ
9月18日、授業支援アプリ「ロイロノート・スクール」を提供するLoiLoが、次期学習指導要領を見据えたAI機能の開発方針を発表しました。提出物の要約・分析や問題の自動作成、AIとの対話機能などに加え、授業の目的に応じて教師がAIの利用をオン・オフできる「AIロック」も予定されています。「まずは自分で考える」「ここからはAIを使って考えを広げる」といった使い分けを可能にする考え方です。
今後の展望
学校でAIを使うことが当たり前になるほど、「いつAIを使うのか」「あえて使わないのはどんな場面か」という判断が重要になります。AIそのものの操作方法だけでなく、学び方を選択する力も育てる必要がありそうです。
教室長の意見
私は、この「AIを使わない時間も大切にする」という考え方が、とても重要だと思います。
分からない問題をAIに聞けば、すぐに答えが返ってきます。でも、答えが出るまでの「どうしてだろう」「もう少し考えてみよう」という時間こそ、自分の力が伸びる時間でもあります。
AIを禁止するのではなく、「自分で考える時間」と「AIに助けてもらう時間」を使い分ける。
これからの学習では、AIを使えることだけではなく、「今はAIを使うべきか、それとも自分で考えるべきか」を判断できる力が、とても大切になっていくのではないでしょうか。
その他重要ニュース
高専の学びがさらに広がる? 工学だけでなく農業・コンテンツ分野も
今月は、高等専門学校(高専)の機能強化についても議論が進んでいます。文部科学省は8月に公表した中間整理で、高専について「量的拡大」「質的向上」「国際通用性の確保」の3つを柱に掲げました。特に、これまで中心だった工学分野だけでなく、農業やコンテンツなど幅広い分野への教育領域の拡大、公私立高専の新設促進、国際的に通用する学位の在り方などが検討されています。9月16日にも機能強化に関する検討会の開催が発表され、今後の高専教育の姿について議論が続いています。
今後の展望
AI、ロボット、農業、コンテンツなど、社会で求められる専門分野は広がっています。高専がこうした新しい分野を学べる場所として発展すれば、中学生の進路選択にも新たな選択肢が生まれそうです。
教室長の意見
「高専」というと、ロボットや機械、プログラミングなどを思い浮かべる人が多いかもしれません。
でも、これからは「専門的に学ぶ」ということ自体の意味が、もっと広がっていくのだと思います。
農業にもAIやデータ分析が必要です。ゲームや映像などのコンテンツにも、数学やプログラミング、デザインの知識が関わります。
中学生のみなさんには、進路を考えるときに「この学校に行けば何になれる?」だけではなく、**「自分は何を深く学んでみたい?」**という視点も持ってほしいと思います。
まだ将来の仕事が決まっていなくても大丈夫です。
「ちょっと面白そう」と思えるものを見つけることが、未来の進路を考える最初の一歩になるかもしれません。
今週のポイント
- 👩🏫 これからの学校 → 一人の先生だけでなく、多様な専門性を持つ人がチームで支える
- 🤖 AIと学習 → 「使う・使わない」を目的に合わせて考える
- 🏫 高専の未来 → 工学だけでなく、農業・コンテンツなど学びの分野が広がる
今週のニュースには、共通するテーマがあります。
それは、「一つの正解に合わせる教育」から、「それぞれの力を生かす教育」へ変わっていくことです。
先生にも、それぞれ得意なことがあります。
AIにも、得意なことと苦手なことがあります。
そして、子どもたちにも、一人ひとり違った興味や得意分野があります。
だからこそ、これからの学びでは「みんなと同じようにできること」だけではなく、自分の得意なことを見つけ、それをどう生かすかを考えることが、ますます大切になっていくのだと思います。

