今週の教育ニュースまとめ【2026年9月第1週】

全国教育ニュース
次期学習指導要領に向けた議論が大詰めに
文部科学省では、次の学習指導要領に向けた議論が進んでいます。8月31日には「次期学習指導要領等に向けた審議まとめ(素案)」が公表され、これからの学校教育で育てる力や学びの在り方について、具体的な方向性が示されました。社会の変化が速くなる中で、知識を身につけるだけでなく、情報を活用し、自分で考え、他者と協力して課題を解決する力を育てることが重視されています。
今後の展望
次の学習指導要領では、AIやデジタル技術の発展を踏まえた学び方の変化も重要なテーマになります。学校で「何を覚えるか」だけでなく、「学んだことをどう使うか」が、さらに重視されていくでしょう。
教室長の意見
これからの時代、知識をたくさん持っていることだけではなく、その知識を使って考えることが大切になります。普段の勉強でも、答えを覚えるだけで終わらせず、「なぜそうなるのか」を考える習慣を身につけてほしいと思います。

ICT・AI教育ニュース
数学教育でもAI・デジタル技術の活用が重要に
日本学術会議は9月4日、初等中等教育における算数・数学教育の改善についての見解を公表しました。数学的な素養を高めることに加え、デジタル技術の活用、統計、STEM教育などをこれからの数学教育の重要な要素として示しています。計算を速く正確に行うだけではなく、データを読み取り、数学を使って現実の問題を考える力が、これまで以上に求められています。
今後の展望
AIや計算ツールが身近になるほど、人間には「何を計算すればよいのか」「その結果をどう判断するのか」という力が求められます。数学は単なる計算科目ではなく、情報を整理し、問題を解決するための道具として重要性を増していきそうです。
教室長の意見
AIや電卓が計算をしてくれる時代だからこそ、「どう考えるか」が大切になります。数学の問題でも、答えが合っているかだけではなく、「どうしてこの方法を使ったのか」を説明できるようになってほしいですね。考える力は、どんな時代になっても役に立ちます。
世界・教育ニュース
「世界地図を変えよう」アフリカ・トーゴの提案が国連で採択
今週、教育の視点からも注目したいニュースがありました。9月4日、国連総会は、アフリカなどの実際の大きさをより正確に表す**「イコールアース図法(Equal Earth)」などの正積図法を、教育や公共の場などで広く利用することを促す決議を採択しました。提案を主導したのはアフリカのトーゴ**です。決議は164か国の賛成、6か国の棄権、アメリカの反対で採択されました。
現在、世界で広く知られているメルカトル図法は、航海には非常に便利な一方、高緯度になるほど面積が大きく見える特徴があります。そのため、アフリカが実際より小さく、グリーンランドなどが実際より大きく見えるという問題があります。今回の決議は、こうした地図の「見え方」にも目を向け、より実際の面積に近い世界地図を教育などで活用していこうというものです。
今後の展望
今回の決議によって、学校の地理教育や教材、地図サービスなどで、さまざまな図法を使い分ける動きが広がる可能性があります。地図は単なる「場所を確認する道具」ではなく、世界をどのように捉えるかにも関わる教材です。
教室長の意見
これは中学生にもぜひ知ってほしいニュースです。
「世界地図は正しいもの」と思っていても、実は地球上の立体を平面にするために、どうしても「ゆがみ」が生まれます。今回のニュースをきっかけに、普段使っている地図を見て「本当にこの大きさなのかな?」と疑問を持ってみてください。
当たり前だと思っていたものを、一度立ち止まって考えてみる。
これも立派な「学ぶ」ということだと思います。

