今週の教育ニュースまとめ【2026年9月第2週】

サムネニュース記事

全国教育ニュース

PISA2025、日本は3分野すべてでOECD加盟国中1位に

9月8日、OECDが「PISA2025」の結果を公表しました。日本は、科学コンピテンシー・数学的リテラシー・読解力の3分野すべてで、OECD加盟38か国中1位となりました。3分野すべてで1位となるのは、PISA開始以来初めてです。一方で、前回調査と比べると日本の平均得点は3分野すべてで低下し、特に読解力は13点低下しました。また、低得点層の割合が増えていることも明らかになっています。

今後の展望

「日本の学力は高い」という結果だけを見るのではなく、なぜ得点が低下したのか、そして学力の二極化をどう防ぐのかが、今後の教育政策の重要な課題になりそうです。

教室長の意見

「日本は1位だった」というニュースを見ると、安心したくなります。しかし、教育で本当に大切なのは順位だけではありません。今回の結果を見ると、上位の力を維持しながら、学習につまずいている子どもたちをどう支えていくかという課題も見えてきます。

勉強では、できる問題をさらに難しくすることだけでなく、「分からないところをそのままにしない」ことも大切です。日々の小さな疑問やつまずきを一つずつ解決することが、長い目で見れば大きな力につながっていきます。


ICT・AI教育ニュース

AIは「使えば学力が上がる」わけではない? PISA2025から見えたAI活用の課題

今回のPISA2025では、AIやデジタル技術に関する新しい調査も行われました。OECDの分析では、AIを文章の要約や課題作成、調べ物などに使っている生徒は、AIを使わない生徒より科学の得点が低い傾向が見られました。一方、AIを一般的な学習目的で適度に利用し、学校でAIを批判的に使うための学習機会がある生徒では、より良い結果も見られています。つまり、「AIを使うか使わないか」ではなく、「何のために、どのように使うか」が重要になっています。

今後の展望

これからの学校教育では、AIを禁止するか自由に使わせるかという二択ではなく、AIの答えをうのみにせず、情報を確認し、自分の考えを深めるために活用する力が求められていきそうです。

教室長の意見

AIは、とても便利な道具です。でも、便利だからこそ「自分で考える前に答えをもらう」使い方には注意が必要です。

例えば、分からない問題をすぐAIに解いてもらうのではなく、「ここまでは分かったけれど、ここからが分からない」と質問してみる。AIの説明を読んだあとに、「本当にこれで合っているのかな?」と自分で確かめてみる。そんな使い方なら、AIは「考えることを代わりにする道具」ではなく、「考えることを助ける道具」になります。

これからの時代は、AIを使えること以上に、AIを使いながら自分で考えられることが大切になっていくのではないでしょうか。


その他重要ニュース

数学のテストでも「電卓・デジタル技術をどう使うか」が議論に

日本学術会議は9月4日、初等中等教育の算数・数学教育についての見解を公表しました。そこでは、数学的な知識や計算技能だけでなく、データを読み取り、現実の問題を数学的に考える力を育てることの重要性が示されています。また、デジタル技術の進展を踏まえ、学習や評価の場面で電卓やアプリなどを活用することについても検討が必要だとされています。

今後の展望

「計算できること」だけを評価する数学から、「何を計算すべきかを判断し、結果をどう解釈するか」までを含めた数学教育へ、少しずつ変化していく可能性があります。

教室長の意見

電卓やAIが計算してくれる時代になると、「計算を速く正確にできることは必要なの?」という疑問が出てきます。

私は、これからも基本的な計算力は大切だと思います。ただし、それだけでは十分ではありません。

例えば、電卓を使って答えを出せたとしても、「なぜこの計算をしたのか」「この数字は現実には何を意味するのか」を考えられなければ、本当の意味で数学を使えているとは言えません。

これからの数学では、**「計算する力」と「計算した結果を考える力」**の両方が、ますます重要になっていくでしょう。これは数学に限らず、AI時代の学び全体にもつながる大切な視点だと思います。