ライト兄弟は成功すると思って技術を磨いていた
突然ですが、「ライト兄弟」をご存知でしょうか?
そうです、人類で初めて有人動力を使って飛行に成功した兄弟のことです。
そして、彼らの偉業は飛行に成功したことだけと思われている方も多いのですが、
実は、ライト兄弟の飛行機には現代の科学をもってしても解き明かすことができない謎があるということも知っておくべきだと思います。
ライト兄弟が世界で初めて有人動力飛行に成功したのは1903年、今から(今年が2024年なので)121年前になります。
そして、科学の進歩目覚ましい現代において、ライト兄弟が制作・設計した飛行機を製作しても、その飛行機では飛行ができないという研究結果がいくつも報告されています。
これが示すものは何か。それは、ライト兄弟は誰よりも飛行実験を繰り返し、誰よりも失敗経験を繰り返し、そして誰よりも類まれな飛行技術を手に入れていたことがわかるのです。
そうです、”飛行機制作の技術”(知識・製作技術)だけでなく、彼らにはいくつもの経験値から得られる”実体験による技術”が培われていくことになるのです。
彼らが飛行成功後、2社の飛行機メーカーが誕生します。言うまでもなく、空の世界で大きな産業として後世、つまり現代の飛行機産業のトップランナーとして活躍する会社となるのです。
わけがわからない自信は怖いぐらい自身を前進させる力を持っている
ライト兄弟、坂本龍馬、ガンディー、世界や国内で”偉人”とされる人の中には、家柄に関係なく、一代で世の中を変えてしまった人たちが多いです。
ライト兄弟もその一例になるのではないでしょうか。
彼らに共通するものを考えてみました。それは”成功するかはわからないが、とりあえず成功するように行動してみる”ということ。
偉人伝や歴史人物事典などを見ていて思うのは、彼らは未来しか見ていなかったということです。
何か始めよう!と思っても、なかなか行動に移せないのが人間なのかもしれません。それは脳が発達しすぎているから?
考えることができる生物だから?いろいろな意見が出てきそうですが、きっと、「不安があるから」ではないでしょうか。
行動の先に、不安がなければ、だれしも喜んで未来の出来事を探しに行くと、私は考えます。
上記した先人・偉人達は、その「不安」さえ感じていなかったのかもしれません。
年齢が若ければ若いほど、何の根拠もなく目標に前進していく傾向があると思いませんか?
もっと極端に言えば、赤ん坊は転んでも転んでも親の脚を掴んで立ち上がろうとしませんか?
人は無意識に挑戦しようとする行動力が備わっているのではないでしょうか。
無意識⇔有意識
赤ん坊が自ら立つことに挑戦する、これが「無意識」であるならば、
なぜ学生や大人たちは、この「無意識」に挑戦することができなくなってしまうのか、それを考えてみると、
「有意識(自ら考え決断していること)」の中で、先のことを考えてしまい、不安という要素を見つけては挑戦しない選択をしているのではないか、と思います。
知能や知識が年を重ねるごとに蓄積され、人間として生きていくうえで、挑戦することが必要・不必要と考え始めると、圧倒的に有意識の中で選択していくのではないでしょうか。
努力×考える力×行動
学生だけでなく、大人にとっても挑戦することは大切です。
仕事や家族の中で”挑戦する”なんて一見すると恥ずかしさを覚える言葉になるかも知れませんが、それを子供たちが見ていることだってあります。
資格や検定に何度も挑戦している方にとっては、挑戦することのとらえ方は異なるでしょう。
頑張れば頑張っただけの”何か”が得られる実感があります。
それは”成功体験”なのかもしれません、”資格証”なのかもしれません。それは行動した人にしかわからない”何か”だと思います。
資格取得が成功しなくても、努力×勉強の繰り返しが、その後の人生に大きな影響を与えないわけがありません。
楽して何かを得られるのであれば、それは誰しもが経験していることであり、誰にでもできることは努力不要になり、それが人生に大きな影響を与えるとは到底思えません。
もし、何かに挑戦しようと考えているのであれば、一歩目を早々に踏み出すことをお勧めします。
1-〇〇高校へ進学したい
2-〇〇大学へ進学したい
3-〇〇の資格を取得したい
4-英語の点数を上げたい
5-〇〇は、クラスで一番になりたい
どんなことでも「~したい。」と思ったことは努力が必要です。不要なことに「~したい。」とは思わないからです。お金で解決できることは「~したい。」にはなりません。
1~5以外でも「~したい。」と思ったのであれば、実現するために何をすべきかを「考える」ようにしましょう。そして、その答えが1つでも出たら、迷わず、その答えに従って行動してみてください。仮にその答えが間違っていたら、動きながら(行動しながら)修正していけば良いのです。
行動できずに、あれも・これも・こうやって・あぁやって、と頭の中だけで考える人は、結果的に何をしていいのかわからず、何も行動できないで時間を過ごすことになります。
「努力が必要なことは、何をしたら良いのか考えてみる・答えが1つでも出たら行動してみる」、「~したい。」を実現できるプロセスに自ら飛び入ることで、次の課題が自然と見つかってきます。その積み重ねが、新しい課題で生かされ、より良い”選択”が可能になっていきます。
誰しもが、良い判断がすぐにできるようになんてなるはずがありません。偶然はあっても、必然ではない選択なのです。経験を積みましょう。