今週の教育ニュースまとめ【2026年10月第4週】

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今週の教育ニュースまとめ
【2026年10月第4週】

デジタル教科書、AI英語学習、子どもの健康。これからの学びを考える3つの話題をお届けします。

📅 2026年10月第4週 📚 NESCOM中野教室
※2026年10月26日時点で確認できた公表情報をもとに作成しています。

今週は、教科書のデジタル化、AIを使った英語学習、そして不登校の子どもたちの健康管理に注目しました。便利な技術が広がる一方で、学びやすい環境をどう整えるか、一人ひとりに必要な支援をどう届けるかも大切な課題です。ニュースを通して、子どもたちの学びを支える方法を考えてみましょう。

📚 全国教育ニュース

教科書・学習環境

デジタル教科書は紙との併用が基本に 文科省が指針の素案を公表

10月22日、文部科学省の検討会議は、デジタルな形態を含む教科書の発行・採択などに関する指針の素案を公表しました。基本となるのは、紙とデジタルの長所を組み合わせる「ハイブリッド型」です。小学校の低学年・中学年では、すべてがデジタルの教科書は認めない方向が示されました。一方、音声や動画が学習に役立つ外国語や一部の実技系教科などでは、学年や教科を限定してデジタル中心の教科書を認める考え方も示されています。新たな教科書は、次期学習指導要領の全面実施に合わせ、2030年度から段階的に導入される想定です。

今回のポイント
「紙かデジタルか」の二者択一ではなく、学年や教科、学習の目的に応じて使い分ける方向が示されました。

今後の展望

デジタル教科書では、音声や動画、文字の拡大、読み上げなどの機能を活用でき、子どもの理解や学習上の困難を支えることが期待されます。一方、画面を見る時間や健康面への配慮も必要です。今後は、デジタル化そのものを目的にするのではなく、どの学びにどの教材が適しているかを考えることが重要になります。

教室長の意見

デジタル教科書の話題で大切なのは、「新しいものだから良い」「紙の方が昔からあるから良い」と、最初から決めつけないことだと思います。

例えば、英語の発音を確認するときには音声が役立ちます。理科の実験や音楽の演奏では、動画が理解を助けてくれることもあります。一方で、文章をじっくり読んだり、計算の途中式をノートに書いたりするときには、紙の方が使いやすいと感じる子もいるでしょう。

大切なのは、道具を使うこと自体ではなく、その道具によって、何が分かりやすくなり、何ができるようになるのかを考えることです。

家庭学習でも、すべてをデジタルにする必要はありません。調べるときはタブレット、覚えるときは声に出す、理解を確かめるときは紙に問題を解くなど、自分に合った方法を探していきたいですね。

出典・関連情報 リシード|デジタル教科書の指針素案 文部科学省

🤖 ICT・AI教育ニュース

AIと英語学習

AI英語学習が「役立つ」は88.9% 実際の会話では言葉に詰まる人も

10月22日、教育情報サイト「こどもとIT」は、英会話スクールを運営するイーオンが公表した「AI・デジタル時代の英語学習」に関する調査を紹介しました。調査対象は、直近1年以内にAIやアプリで英語を学んだ18〜50歳の男女1,000人です。AI・アプリでの学習が実際の英会話に役立つと答えた人は88.9%でした。一方、AIやアプリで練習するときより、人を相手に話すときの方が言葉に詰まると感じる人も89.1%に上りました。理想の学習方法としては、AI・アプリで基礎を練習し、人との会話で実践する組み合わせが最も多く選ばれています。

調査結果のポイント
AIやアプリは練習に役立つ一方、実際の人との会話には、相手の反応に合わせて言葉を選ぶ力も必要とされています。

今後の展望

AIを使えば、間違いを恐れずに何度も練習したり、自分のペースで復習したりできます。一方、実際の会話では、相手の表情や反応を見ながら話したり、予想外の質問に答えたりする経験も欠かせません。AIで練習し、人とのやりとりで試すという組み合わせが、語学学習の一つの方法になりそうです。

教室長の意見

英語の勉強では、単語や文法を覚えることが大切です。しかし、知識を身につけることと、その知識を使って相手に伝えることは、少し違います。

例えば、英語の質問に対して正しい文を作れても、実際に外国の人から話しかけられると、緊張して言葉が出てこないことがあります。これは、単に英語の知識が足りないという理由だけではないでしょう。

AIとの会話なら、何度間違えても練習できます。分からない表現を確認したり、同じ質問に何度も答えたりする練習には、とても便利です。ただし、相手がいる会話では、表情を見たり、聞き返したり、別の言い方で伝え直したりする力も必要になります。

これは英語に限った話ではありません。数学でも、解き方を読んで理解したつもりになることと、自分で問題を解けることは別です。

練習で身につけた力を、実際に使ってみる。 そして、うまくいかなかったところを振り返り、もう一度挑戦する。その繰り返しが、本当の力につながっていくのだと思います。

出典・関連情報 こどもとIT|AI英語学習に関する調査 イーオン公式サイト

🌱 その他重要ニュース

不登校・健康支援

不登校の中学生19.9%が学校健診を全科目未受診 受診機会の確保が課題に

10月22日、総務省は「不登校等のこどもの健康診断に関する調査」の結果を公表しました。調査対象となった公立小中学校52校では、2025年度の学校健診で全科目を受けていなかった割合が、不登校の小学生で5.7%、中学生で19.9%でした。保護者へのアンケートでは、受診できなかった理由として、日時をずらすなどの配慮があっても登校が難しかったことなどが挙げられています。総務省は、学校医の医療機関で受診できる仕組みや、学校と福祉部局などが連携した支援の必要性を指摘しました。

数字を見るときの注意点
これは抽出された公立小中学校52校の調査結果です。全国の不登校の子ども全員を直接調べた割合ではありませんが、健康管理の機会を確保するうえで重要な課題を示しています。

今後の展望

学校に登校することが難しい子どもにも、健康状態を確認する機会が必要です。学校内での受診時間を調整するだけでなく、学校医の医療機関で受診できるようにするなど、一人ひとりの状況に合わせた方法が求められます。学校と家庭、医療・福祉の関係機関が連携して支えることが重要です。

教室長の意見

不登校について考えるとき、どうしても「学校に通えるようになること」に目が向きがちです。もちろん、安心して通える環境を整えることは大切です。しかし、学校に行けていない期間にも、子どもの生活や健康は続いています。

今回のニュースは、学習の機会だけでなく、健康を守る機会についても考える必要があることを教えてくれます。

体調の変化は、本人がうまく言葉にできなかったり、周囲が気づきにくかったりすることもあります。だからこそ、学校に来ているかどうかだけで判断せず、必要な支援につながれる仕組みが重要です。

勉強についても同じことが言えます。学校を休んでいる子どもに対して、学習の遅れだけを心配するのではなく、今どんなことに困っているのか、どのような支援なら受けやすいのかを考えることが大切です。

子どもを支えることは、決められた場所に来てもらうことだけではありません。 その子が今いる場所や状況に合わせて、必要な支援を届ける。そんな視点を大切にしたいですね。

出典・関連情報 リシード|不登校の子どもの健康診断に関する調査 総務省公式サイト

💡 今週のポイント

📚

デジタル教科書
紙とデジタル、それぞれの良さを生かし、学習の目的に合わせて使い分ける。

🤖

AI英語学習
AIで練習するだけでなく、人との会話で実際に使ってみる経験も大切。

🌱

不登校と健康支援
学校に通うことが難しい子どもにも、健康や学びを支える機会を届ける。

今週の3つのニュースに共通しているのは、一つの方法だけにこだわらず、その人や目的に合った方法を考えることではないでしょうか。

教科書は紙かデジタルか、英語はAIか対面か、支援は学校に来てもらう形か、それ以外の形か。どれか一つだけが、すべての人にとって最善とは限りません。

子どもによって、分かりやすい学習方法は違います。得意なことも、困っていることも、一人ひとり異なります。大切なのは、決まった方法に子どもを合わせることだけではなく、子どもが学びやすく、安心して成長できる方法を探すことです。

家庭学習でも、「みんながやっているから」ではなく、「自分にはどんな方法が合っているだろう」と考えてみてください。紙に書く、声に出す、誰かに説明する、道具を使って試してみる。いろいろな方法を試すことで、自分に合った学び方が見つかるかもしれません。

学ぶ方法は一つではありません。自分に合った方法を探し、試し、振り返ることも、大切な学びの一部です。

今週も、子どもたち一人ひとりに合った学び方や支え方について、考えるきっかけにしていきましょう。

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