中学社会の勉強法について
小学校では歴史と地理の2分野で社会を学習しましたが、中学校からは公民もその仲間に入ります。しかし、歴史・地理に関して言えば、小学校で詳しく勉強した人にとっては中身はなんら変わらないので難しく感じないことでしょう。また、歴史を好む人は結構いますので、苦手意識がそれほどない教科と言えます。しかし、記憶モノという概念を持っている人にとっては社会ほど苦手になる教科はありません。しかし、ここで断言しておきますが、社会の勉強は決して記憶モノとして成り立ちません。それはしっかりとした勉強方法を身に付けていない人が言う発言です。さて、それでは社会の勉強方法はどのようにしていけばいいのでしょうか。下記にその方法を書き出しましたので、ご興味のある方はご覧下さい。 |
歴史が苦手な人に多いのが、数多くの用語を覚えることが苦手だという意見です。確かに歴史用語は数知れず、次から次へと出てきます。高校へ行けば、それがまだ序章に過ぎないことにも気付きます。そうです、歴史というのは限りない過去の遺物なのです。ですから、詳しく知ろうと思えば思うほど多くの用語が必要になってきます。中学校の用語は覚えても300くらいです。ですが、用語1つひとつを覚えても何の価値もありません。それは一問一答形式の問題であるなら効果を発揮しますが、学校の定期テストのように、ある時代における内容から判断していく問題では決して効果は高くありません。 では、効果を上げるにはどうすればいいのか。それは、歴史を流れに沿って学習していくということです。縄文時代〜昭和まで、時代ごとにまとめていきます。弥生時代に出てくる自物・出来事・有名なモノをまとめます。次の時代についても人物や出来事をまとめていきます。それが最終的に昭和までくれば、いつの間にか時代ごとの理解が出来ていることに気付きます。ですが、時代時代を追っていっても、江戸時代のように1つの時代が長い場合は、前期・中期・後期に分けるなどして学習をしていくと良いでしょう。 ■地理は地図帳を手元に置いて 地理は歴史と違い、場所場所ごとに区分して覚えていきます。一番学習効率が良いのは、世界の大陸ごとに理解を進めるということです。地理に関して言えば、世界地理と日本地理がありますが圧倒的に日本地理に関する問題が多いです。もちろん日本地理に関する問題は、世界地理に比べ問題の質が深いです。それは、ここが日本だからに他なりません。 世界の大陸ごとに理解が出来たら、次は日本について徹底的に理解をしていきます。気候・貿易・輸入品・人口・川・山・などあらゆる面に関して細かく見ていきます。しかし、その中で重要なのが、地図帳を手元に置いておく事です。例えば飛騨と言われてその地域の近くに住んでいれば瞬時に判断できる県ですが、まったく遠い場所の地域に関しての知識はほとんどありません。そんなときは最低限、用語が使われる地域(都道府県)について調べておく必要があります。どこにあって、どんな特徴があるのか細かく見ていきましょう。それが定期テスト対策につながるのです。 |
公民は民主政治や裁判、人権などの憲法について学びます。しかし、子どもにとって政治などは遠い存在に感じているに違いありません。例え選挙があったととして、選挙権を持たない中学生に興味を持てと言われても無理な話です。中学生の皆さんが公民を習う手始めとしていい方法があります。それは、家にある新聞の1面記事を見ることです。今、社会はどんなことに関心があり、どう動いているのかが見えてきます。3面まで読める人は読んでください。そうすると、1面に書かれたニュースの中でわからない言葉が時々出てきます。マニュフェストや憲法第9条・・・その言葉がなぜ今日本で騒がれているのか・・・それをキッカケに調べることにより、公民への関心が増してくるのです。 また、裁判所についても詳しくしることで、ニュースで流れる裁判ニュースに関心を持てるようになり、ニュースを見ながら大人と意見することができるようになります。公民は中学生にとってかなり面白くない教科であることは否定できません。しかし嫌っていても、定期テストでは問題として出題されます。面白くないものを面白いように捉えるようにすることで、公民の効率的な読解ができるようになります。 |